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1週間後の9月19日。

 

イタリア ナポリでサン・ジェンナーロ祭という非常に大きな催し物が行われます。

これをご存知の方はかなりのナポリ通！

 

~ 聖 ジェンナーロ( San Gennaro )とは ~

約1700年前に実在したと云われるキリスト教カトリックの司教様。

時のローマ皇帝、ディオクレティアヌス帝により迫害、処刑された殉教者です。

 

なぜ一聖人、殉教者である彼が今もなお、祭が行われるほどに讃えられ、崇められているかというと、

それはサン・ジェンナーロが“ 人を超越した存在 ”であったためなのです。

 

当時、邪教とされていたキリスト教を広めようとした者に対し、ディオクレティアヌス帝は国民への見せしめとして

闘技場で猛獣に襲わせたり、火炙りにしたりと、拷問に近い処刑方法を取っていました。

しかしサン・ジェンナーロにはそれが全く通じなかった。

猛獣は頭を垂れひれ伏し、火炙りにかけられても火傷ひとつ負わなかったそうです。

最終的にはナポリ近郊のポッツォーリという場所で斬首され、処刑されたのです。

 

しかし、それだけでは終わりません。

不思議だったのは処刑後、彼の遺体が行方不明になったこと、

数十年後、ポッツォーリ付近で彼のものと思われる白骨が突然見つかったことです。

きちんと埋葬をするため、その白骨をナポリに移すことになったのですが、

なんとその白骨から血が滴り落ちた……という話があるのです。

 

その血液は聖遺物としてガラスの小瓶に入れられ、乾いた状態で何百年にも亘り保管されています。

この血液が入った小瓶は今もナポリの大聖堂に実際に存在しています。

( この血は斬首されたときのもの、という説も )

 

ここで話は冒頭のサン・ジェンナーロ祭に戻ります。

 

① 聖人の殉教記念日である9月19日

② ナポリに聖遺物が戻った日である5月の第一日曜の前日

③ 聖人の加護に感謝する日である12月16日

 

これらの日には、なんとガラスの小瓶に入っている凝固した血液が融解し、液化するのです！

なぜそんな不可解な現象が起きるのか？

Wikipedia を見ると科学調査なんかもされてるみたいですね…。

 

この現象を“ 血の融解 ”または“ 血の奇跡 ”と呼び、

この乾いた血が融解しなかった年には不幸なことが起こると云われ、

( 実際、血が溶けなかった年にはヴェスヴィオ火山の噴火、ナポレオンの侵攻、カンパーニャの大地震などが起きている )

ナポリの命運を占う儀礼的なものになっています。

 

なかでも特に有名なのが1週間後の9月19日の催し。

血液が融解するとナポリ市内にあるヌオーヴォ城にて21発の祝砲が放たれます！

 

ちなみに…

ナポリの人にとってキリスト、サン・ジェンナーロ、マラドーナは三大聖人として絶大な人気があり、

( 大聖堂のとなりにはこのような博物館が存在するほど！ )

ナポリのピッツェリアなどには必ずと言っていいほどサン・ジェンナーロとマラドーナの写真が飾ってあります。

 

かく言うマリネッラ ナポリ 東京ミッドタウンのレジカウンター裏にもサン・ジェンナーロが！

ナポリ大好き店長の小林がゴソゴソと一生懸命に飾ってました。

 

本日のブログでは血の融解、聖ジェンナーロについてお話ししました。

なぜ急に？と思われた方も多いでしょう。

 

東京ミッドタウンにはマリネッラの100周年記念パーティーなどで色々とお世話になっている Pizzeria-Trattoria Napule 、

そしてつい先日オープンしたばかりの ISAIA Napoli 、

マンハッタンのリトル・イタリーではありませんが、着々とナポリコミュニティが増えつつあります。

 

そこで、日本の皆様にイタリア ナポリの文化を知ってもらうきっかけになれば…という

マリネッラ現オーナーのマウリッツィオの構想のもと、

“ Miracolo di San Gennaro ”

と言う、ひとつのタイが生まれました。

“ ミラーコロ ディ サン・ジェンナーロ( サン・ジェンナーロの奇跡 ) ”は

殉教記念日である1週間後の9月19日、11:00よりマリネッラ ナポリ 東京ミッドタウンにて販売開始予定です！

 

ここまで話してなぜ “ 予定 ” なのかというと…

例によってまたデリバリーが遅れに遅れていて、ナポリからまだ一本も届いておりません(悲)

詳細は分かり次第あらためてこちらのブログにてお知らせをさせていただきますので

どうぞお楽しみにお待ちくださいませ！

 

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TEL 03-5413-7651

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