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【COLUMN/TIES】丸の内 小林:ナポリ解体新書 ⑪ ~「人生はお祭りだ、共に生きよう。」~

2022-8-30MARUNOUCHI TOKYO MIDTOWN

こんにちは、マリネッラ ナポリ 丸の内 の小林です。いつも私ども、▶マリネッラのブログ、公式オンラインストアFLOENS TOKYOをご覧下さり、誠にありがとうございます。

心より、御礼申し上げます。

 

さて、みなさま、如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

 

まだまだ、残暑の厳しい今日この頃ですが、体調にお変わりはございませんでしょうか。

 

今回は、「人生はお祭りだ、共に生きよう。 」ということで、このフレーズをご存知の方、かなりの映画好きに思います。そうなのです、本日は、これからの秋の夜長にぴったりな、イタリアの映画の話を少々させて頂ければと思います。

 

というわけで、先日にアップ致しましたブログ、▶「マストロヤンニから見るナロータイ考」でも書かせて頂きました、フェデリコ・フェリーニ監督の映画“8 1/2”の劇中のマストロヤンニの装いが“とてつもなくエレガント”という話を書かせて頂いたかと思うのですが、本当に50年以上も前の映画なのかと思わせるほど、衣装、セット共に随所に見られるこだわりが半端じゃないのです。

 

もともと、この作品は、フェデリコ・フェリーニ監督自身を描いたと言われるもので、映像の魔術師フェリーニ監督らしい、モノクロながらも美しい映像や効果なども必見です。

 

マーティン・スコセッシ、ロマン・ポランスキー、ウッディ・アレンといった、現代における大御所映画監督もベスト映画の一つとして上げるほど、後生の映画史に影響を及ぼした最高傑作と称される、フェリーニの”8 1/2”、装いだけでなく見どころ満載ですので、是非ご覧下さい。

 

因みに、この作品の題名ですが、フェリーニが監督した、共作0.5作+自己作8作目の映画ということで、”8 1/2”。ただ、それだけの意味で深い意味はないというのが定説だそうです。

そして、名セリフ「人生はお祭りだ、共に生きよう」といった、映画”8 1/2”の混沌たる世界観の中に、時折現れるフェリーニ監督自身の哲学感などにもやられます。

 

また、極めつけは、巨匠ニーノ・ロータが担当する音楽とのマッチです。

 

ニーノ・ロータと言えば、あのゴッドファーザーで“愛のテーマ”を作曲したマエストロなのですが、“この作品中も、ニーノ・ロータの音楽との相乗効果で何とも言えないノスタルジックな雰囲気にもやられます。

 

 

実は、2009年には、この“8 1/2”を、ミュージカル的要素を混ぜリメイクした“NINE”という映画が作られました。

 

8 1/2 – Wikipedia

 

NINE – Wikipedia

 

 

アメリカ映画なのですが、マストロヤンニ役は、ダニエル・デイ=ルイス、その他にも、ペネロペ・クルス、ニコール・キッドマン、ファーギー、そして、なんとソフィア・ローレンまで出演するという、さすがフェリーニ作品のリメイクだなと思わせる、嘘のような豪華キャストでリメイクした映画が作られました。

 

こちらも毛色は違いますが、とても見応えがあります。そして、いつの日か、原作も、「カラーで見られる日がくるのかな・・・」などと余計な事を考えてしまいます。

 

ところで、このイタリア人俳優のマルチェロ・マストロヤンニですが、ナポリを舞台にした映画にも多く出演をしており、ナポリ人女優ソフィア・ローレンとのコンビ作は現在でも世界中のイタリア映画ファンに名作として不動の人気を博します。

 

公私共にナポリ好きを公言していたマルチェロ・マストロヤンニですが、実は、私どもマリネッラのナポリ本店も、少なからずご本人とは幾ばくかの縁があったようで、マリネッラの顧客の一人でもあったそうです。

 

また、ナポリを舞台にしたヴィットリオ・デ・シーカ監督のコメディ映画“ああ結婚”では、ソフィア・ローレンとのコンビの名作で、劇中のマストロヤンニの装いは、さすがナポリを舞台とした当時の映画だなと思わせるこだわりのあるスーツ姿や、その他の出で立ちがエレガントです。

 

ナポリ市内で洋菓子店を経営するお金持ちの主人公(マストロヤンニ)は、服にも靴にも、そして女性にも道楽者で、その主人公の装いですので、言わずもがな現代においても全く違和感のないパーフェクトフィッテイングのクラシックなスーツスタイルを見ることが出来ます。そして、作品中の随所に見られるその伊達男ぶりは見どころ満載です。

 

そして、同じくナポリを舞台とした映画“マカロニ”では、マルチェロ・マストロヤンニとジャック・レモンが共演し、イタリア人とアメリカ人の、ほろ苦い友情を描いた泣ける作品です。冒頭のナポリ中央駅のシーンは圧巻で、終始ナポリ市内を舞台とする展開もナポリ好きには堪らない映画です。

 

また、作品中アメリカに帰国しなくていけなくなったロバート(ジャック・レモン)に、ナポリでやり残したことを話すシーンがあるのですが、その一つに“マリネッラでネクタイのスミズーラもまだしていないのに・・・”というくだりや、初老の男性二人がナポリ郷土菓子の“ババ”をほおばりながらウンベルト1世のガレリアを歩くシーンは、ナポリ好きにとっては、ローマの休日で、スペイン広場でジェラートを食べるオードリー・ヘプバーンにも匹敵する名シーンの一つであります!

 

その昔、「ナポリ本店のあの小さな入り口を、ルキノ・ヴィスコンティ、トト、ヴィットリオ・デ・シーカ、マルチェロ・マストロヤンニといった人物も、出入りしていたのか・・・」と、思いを巡らせると感慨深いものがあります。

 

まだまだ書きたいことはたくさんありますが、長くなってしまいますので、本日は、このあたりにしたいと思います。

 

コロナ禍により、旅行にも行けない日々が続いておりますが、これらの映画で少しでもナポリやイタリアの気分を味わって頂ければと思います。

 

それでは、また次回に。お付き合い頂き、ありがとうございました。

 

丸の内にお越しの際は、是非、店頭にも遊びにいらして下さい!

 

 

〈次回へ続く〉

 

 

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