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【COLUMN/TIES】丸の内 小林:ナポリ解体新書(番外編) ~Piazza Vittoria 1914年6月26日~
2021-6-26MARUNOUCHI
こんにちは、マリネッラ ナポリ 丸の内 の小林です。今回は、番外編です。みなさま、本日、6月26日は、私どもマリネッラのナポリ本店の開業記念日になります。ちなみに、和暦ですと大正3年、当日は金曜日だったようです。
今から遡ること107年前の今日、現オーナー、マウリッツィオ・マリネッラの祖父にあたるエウジェニオ・マリネッラが34歳の時に、揺るぎない勇気を持ってナポリのヴィットリア広場前に店を開いたことにすべては始まります。
その後に、シャツとタイの2つの工房も程なくして開き、製造と販売の事業も始めます。そして、エウジェニオは初めてのロンドンの視察旅行で英国製品の小売流通業を計画し、ナポリで英国製品の販売代理権を得て、その取り扱いを始めると、当時、ナポリで洗練された本物の英国製品が手に入る店は、”小さな宝石箱”だと評判になって行きます。
その当時、主力商品はシャツだったようで、エウジェニオはパリから数人のシャツ職人を呼び寄せ、その卓越した仕立て技術を工房の職人に指導させ、その習得した技術により、ネクタイの7つ折り(セッテピエゲ)製法を実現させます。
その後は、2度の大戦や、貴族階級の衰退と新しいブルジョワ階級の出現など、様々な国内情勢の変化が訪れますが、それでも、エウジェニオは自らの信念を失わず、ネクタイが必ずマリネッラ家を導く光になることを信じ、店を守り続けます。
その後、時は過ぎ、転機となったのは、マリネッラ家の友人でもあった、元イタリア共和国大統領フランチェスコ・コッシーガにより、マリネッラのネクタイが5本入った箱を公式訪問する外交官から各国の首脳への贈り物として用達されます。そして、1994年のナポリサミットの際には、出席した各国首脳への贈り物として、6本のマリネッラのネクタイが納められた紺色の箱が贈られ、マリネッラの名前は決定的に世界中に広く知れ渡ることになります。
今日においても、3代目当主であるマウリッツィオ・マリネッラは、エレガンスとクオリティーを厳守し、祖父の情熱を引き継ぎながらも、新しいマーケティング戦略とブランドの継承が調和された企業家スピリットで、お客様と直接触れ合うことをモットーに、朝6:30からナポリ本店の店頭に立ち続けています。
ナポリの詩人、ドメニコ・レアのマリネッラへの叙述によると、1914年6月26日に行われた開店祝いでは、ご婦人方に”すみれの花”が、殿方には”フロリスのコロン”が進呈され、それはもう、粋で華やかだったそうです。そして、最後にこのように締めくくられます。
「人は、マリネッラのネクタイを、たとえそれが古くなり、くたびれても、あたかも神聖な宝物のように大切にする。」
みなさまも、100年超の凝縮されたエレガンス溢れる”小さな宝石箱”の中から、お気に入りの1本をぜひ見つけて下さい。
それでは、また次回に。お付き合い頂き、ありがとうございました。
丸の内にお越しの際は、是非、店頭にも遊びにいらして下さい!
※マリネッラのネクタイはオンラインショップFLOENS TOKYOでもご購入いただけます。
⇒FLOENS TOKYO|E.MARINELLA商品一覧
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