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【COLUMN/TIES】丸の内 小林: マリネッラ商品の背景 ~ピンクと楽観主義~

2023-1-13MARUNOUCHI TOKYO MIDTOWN

ナポリ本店近くの某所にある工房の内部。マリネッラの心臓部と言っても過言ではないほど重要な役割を果たす工房の一画。世界中のお客様の襟元を飾るタイはここで生み出されます。10年ほど前に現在の場所に移転し、正面の窓からは天気の良い日にはカプリ島を臨むナポリ湾のパノラマが広がります。自然光がたっぷりと入る、窓の多い明るい工房には、全員が女性の熟練職人が控え、良い意味で100年前とそれほど大きくは変わらない伝統的な仕立て技法によりネクタイを仕立てています。

 

 

こんにちは、マリネッラ ナポリ 丸の内 の小林です。いつも私ども、マリネッラのブログ、公式オンラインストアFLOENS TOKYOをご覧下さり、誠にありがとうございます。

心より、御礼申し上げます。

 

また、本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 

さて、みなさま、如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

 

前回の▶「シャツ+タイ合わせの妙」から引き続き、私、マリネッラ ナポリ 丸の内 の小林 が▶マリネッラ商品の背景を担当致します。

 

少々長く、また、お読みになり難い箇所もあるかと思いますが、最後まで是非お付き合い下さい。

 

さて、今回の“マリネッラ商品の背景”は、「ピンクと楽観主義」ということで、

よく、イタリア人は、“楽観主義”や、“楽天的”などと言われることがあります。

 

確かに、イタリアでは、電車やバスなども運休や遅延は当たり前で、日本のように定刻運航ということは、ほぼ無いに等しい中、その待ち時間でさえワインを飲んだり、カフェを飲んだり、周囲の人同士で談笑をしたりと、各々が、その時間でさえも楽しんで過ごしている様子を見ると、日本とのギャップを感じます。

 

そもそも、“楽観主義”ですが、イタリア語だとこう言います。

 

 ”Vedere tutto rosa” (すべてピンク色で見る)

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、“rosa”がピンク色という意味なのですが、イタリアだとピンク色が楽観的な色のイメージになるのかと思うと、これもまた、日本での、どこかセクシュアルなイメージを彷彿させるピンク色との認識の違いも、また面白いと思いませんか。

 

そして、この“rosa”はピンク色の他に、植物の“バラ”の意味もあり、私自身は、バラのイメージの色は赤だと思っていたので、なぜ、ピンクの意味をもつ“rosa”がバラなのだろうか、などとも考えてしまったこともございました・・・。

しかし、そこは、考えても仕方がないので、その昔、そういうものなのかと必死に暗記したことが思い出されます。

 

因みに、完全に余談ですが、ワインのロゼは、イタリア語だと “vino rosato”(ピンク色にしたワイン)となるのですが、“ピンク色にしたワイン”つまりは、“バラ色のワイン”と転ずるわけなのです。

 

いかがですか、何とも耽美な響きだと思いませんか。このような表現の豊かさや、響きの良さこそ、イタリア語の堪らない魅力のひとつではないかと思います。

 

そして、このピンク色ですが、マリネッラのナポリ本店では、明るい色のタイの中では、

断トツにご要望の多い色でもあります。

 

ナポリ本店にお買い物にいらっしゃる地元のお客様などは、

 

「週末に行うガーデンパーティー用に、花の色で何か良いタイがないか」

 

といった、その時々のテーマに合わせた色のタイをお探しに来店されるような、ドレスコードを楽しむ着道楽のお客様も多くいらっしゃいます。

 

また、日中の結婚式や、会食にピンクのタイをされる方もとても多く、明るい色の中で、同じくご要望の多い、白色や水色と並んでご要望の多い色となります。

 

そして、このピンク色の凄いところは、偏にピンクといっても、その濃淡により全体の雰囲気が一変するという側面も持ち合わせているので、この点も、ピンク色の持つ醍醐味の一つではないかと思います。

 

例えば、フクシアピンクや、ダークピンクといった濃い色味のピンクは、グレー色の上着と合わせると大変シックでまとまりが良く、グレーとの相性が抜群に良いため、現地ナポリの方もブルーのシャツと合わせてお召しになる方が多いです。

 

「明るいピンク色のタイはちょっと勇気がいるな・・・」という方にもおすすめしたい色の一つですので、是非、これからの春先にお試しください。

 

如何でしたでしょうか、“楽観主義”と思われがちなイタリア人ですが、実は、イタリアにはこんな諺があります。

 

“Non c’è rosa senza spina ”(トゲの無いバラは無い)

 

“美しいものにも相反する要素がある”という比喩から転じて、“人生良いこともあれば悪いこともある”という意味合いになるそうなのですが、決して“楽観主義だけではない(良いことばかりじゃない)”という戒めを感じられる、好きな諺の一つであります。

 

今年こそは、コロナウイルスも終息し、これからの春の日差しに映える“ピンク色のタイ”を締めて、以前のように外出できる日常が戻ることを切に願って止みません。

 

現在、▶ピンク小紋柄タイは、東京ミッドタウン、丸の内の各店舗、及び、公式オンラインストアFLOENS TOKYOで展開中ですので是非ご覧下さい。

 

▶ピンク小紋柄タイ

 

29,700円税込~

 

 

※マリネッラのネクタイはオンラインストアFLOENS TOKYOでもご購入いただけます。

⇒FLOENS TOKYO|E.MARINELLA商品一覧

 

 

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