BLOGブログ

【COLUMN/TIES】丸の内 小林:ナポリ解体新書 ㉑ ~今年もこの季節に・・・~

2023-12-8MARUNOUCHI TOKYO MIDTOWN

 

こんにちは、マリネッラ ナポリ 丸の内 の小林です。いつも私ども、マリネッラのブログ、公式オンラインストアFLOENS TOKYOをご覧下さり、誠にありがとうございます。

 

心より、御礼申し上げます。

 

さて、みなさま、如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

 

早いもので、今年も残すところ後わずかでございます。

 

そして、今回は、“今年もこの季節に・・・”ということで、ナポリの冬の風物詩、「プレセピオ」についてです。

 

そもそも、このプレセピオとは?というところなのですが、簡単に言ってしまえば、キリスト生誕の模型です。

 

そして、その形にも、大きなものから、小さなもの、馬小屋が有るもの、無いものといった様々なプレセピオが有るのですが、何と言っても、見応えがあるのは大型のもので、エルサレムのベツレヘムの馬小屋でキリストが生まれたことを、市井の人々が祝福している様子を模したものに尽きると思います。

 

このプレセピオの起源は、後に、“聖人フランチェスコ”となるカトリックの修道士であったアッシジのフランチェスコが聖地巡礼の際に訪れたベツレヘムに感銘を受け、1200年代にラツィオ州のグレッチョという小さな町の洞窟で、キリスト生誕の様子を再現したことがプレセピオの始まりであるとされます。

 

何しろ、ローマカトリックの総本山であるバチカンのお膝下のイタリアでは、人口の約80%はカトリック。クリスマス時期には、その中でも特に敬虔なカトリックの方ほど、クリスマスツリーよりも、プレセピオの飾りつけに力を入れるとも言われます。

 

また、おもしろいことにイタリアには、熱烈なプレセピオ愛好家の方もおり、既製品で販売されているものでは飽き足らず、DIYならぬ、必要な素材やパーツを自分で製作、あるいは、こだわりのパーツを買い集め、日本で言うところの箱庭のように自分で一からプレセピオを組み上げるという好事家までおられます。

 

そして、このプレセピオや、そのパーツなどを扱うお店が集中し、プレセピオのメッカとされている街こそ、何を隠そう、私どもマリネッラの本店があるナポリなのです。

ナポリの旧市街への入り口とも言うべき、ジェズヌォーボ広場。正面右手には、サンタキアラ教会。そして、左手にはジェズヌォーボ教会があり、旧市街の散策の前に是非ご覧下さい。特に、サンタキアラ教会のマヨルカ様式の回廊は一見の価値ありです。

 

ナポリの旧市街、いわゆるスパッカナポリのベネデットクローチェ通りから、ピザ屋街のあるトリブナーリ通りへと抜ける路地であるサングレゴリオアルメーノ通りには、プレセピオを始め、テラコッタや伝統的な技法を用い、手作業で人形などを作る職人のアトリエ兼店舗や、土産店が軒を連ねます。その様子は、まさに“プレセピオ通り”。

 

そして、このサングレゴリオアルメーノ通りのプレセピオに関する歴史は驚くほど古く、その歴史は1700年代にまで遡るとされます。

 

長くなる為割愛させて頂きますが、既にこの時代には、現在のプレセピオの形が出来ていたとされ、これらを作る職人が集中してこのエリアに多く住んでいたことに由来するそうです。

プレセピオ職人のアトリエ兼店舗が軒を連ねる、サングレゴリオアルメーノ通り。11月頃より、たくさんの人で埋め尽くされ、クリスマスの雰囲気が全開となります。そして、この通りを上りきると、ナポリピッツァの店が集中するトリブナーリ通りへと繋がります。

 

さて、このサングレゴリオアルメーノ通りには、ナポリだけでなく、イタリア中、そして世界中からたくさんの人が訪れ、特に、クリスマス時期目前の11月頃からは、細い路地がたくさんの人で埋め尽くされ、その様子は、まるで年末の上野のアメ横状態です。

 

もちろん、クリスマス時期以外の夏場もお店は営業をしており、廉価なものから、伝統的な職人の技術によって作られる高級品まで様々なお店がありますので、ナポリに行かれた際は是非足をお運びください。

 

さて、このナポリ名産といっても過言ではないプレセピオですが、ただの模型と思って侮ってはいけません。

 

このキリスト生誕シーンを模したプレセピオは、もちろんキリスト教の教えに沿って再現されていることは勿論なのですが、この中で、キリストの生誕という聖なるものと、ベツレヘムの市井の人々の生活感溢れる様子といった世俗的なものという、相反するような要素がプレセピオの中に一つ共存して表現されているあたりも、個人的には見どころの一つではないかと思います。

 

そして、作り手の職人により、人形の表情、配置された背景などで、プレセピオ全体の雰囲気も全く趣の異なるものとなるため、自分の好みに合ったプレセピオを見つける楽しみも、このサングレゴリオアルメーノ通りにはあります。

 

また、ナポリ人の方の中には、プレセピオを一年中飾るという方もいらっしゃるそうで、プレセピオと一緒に、サンジェンナーロやプルチネッラなどの人形を合わせて飾る方もいらっしゃるとか。

 

ここにも、信仰と迷信、善と悪といった、相反する要素が混濁した中に成立する街“ナポリ”の、ナポリらしい一面を垣間見ることができると思います。

 

さて、長くなってしまいましたが、本年度も私どもマリネッラ ナポリ 丸の内では、12月8日(金)よりプレセピオを店頭に展示致します。

 

ナポリ本店のオーナー、マウリッツィオ・マリネッラから、店舗のオープンの際に贈られたものなのですが、もちろん、サングレゴリオアルメーノの職人による作品で、この規模のプレセピオは、日本では中々見られないと思いますので、是非、丸の内にお越しの際はご覧ください。

 

それでは、また次回に。お付き合い頂き、ありがとうございました。

 

丸の内にお越しの際は、是非、店頭にもお立ち寄り下さいませ。

 

 

〈次回へ続く〉

 

 

※マリネッラのネクタイは公式オンラインストアFLOENS TOKYOでもご購入いただけます。

⇒FLOENS TOKYO|E.MARINELLA商品一覧

 

 

お使いのスマートフォン、パソコンにより、実物と色やイメージが異なる場合がございます。ご了承くださいませ。

皆様のお問い合わせ、ご来店を心よりお待ちしております。インスタグラム(▶ブランドアカウント/▶スタッフアカウント)でもおすすめの商品を紹介しております。是非ご覧くださいませ。

ご来店いただけないお客様にも満足のいくお買い物ができるようサポートいたします。 通信販売に関する詳細は▶こちらをご覧ください。

 

 

マリネッラのLINE公式アカウントがスタートしています。こちらのアカウントでは友だちになっていただいた方にイベントなどのご案内をお届けするほか、対面通話機能を利用したオンラインでのお買い物サポート(要予約)をご利用いただけます。こちらも併せてご利用くださいませ。

 

 

LINEの友だち登録は下記URLのQRコードより。

https://line.me/R/ti/p/%40931hmoyp

 

東京ミッドタウンショップ ▶お問い合わせフォーム

marinellatokyo@dream.com / 03-5413-7651

丸の内ショップ ▶お問い合わせフォーム

marinellamarunouchi@dream.com / 03-3217-2871

TAG : ,

NEWS LETTERSニュースレター

マリネッラよりお知らせをお送りいたします。
ご希望の方は下記よりメールアドレスをご登録ください。