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【COLUMN/TIES】丸の内 小林:ナポリ解体新書 ⑱ ~アウグストゥスの休息日~

2023-7-4MARUNOUCHI TOKYO MIDTOWN

ナポリの富裕層の方々が自家用クルーザーを停泊させる、メルジェリーナ港。右手に見える高台のエリアはポジリポ地区と呼ばれるナポリ屈指の超高級住宅街です。ナポリの中心地にも関わらず、高級集合住宅だけでなく戸建てのお屋敷までも点在し、丘の上からはヴェスヴィオ山に抱かれるナポリ市内はもちろん、カプリ島まで望める眺望です。ナポリ港が貨物船や大型客船が寄港するのに対し、こちらのメルジェリーナ港は自家用のクルーザーや、高速船などが主に発着します。いずれもナポリにおいてのバカンスの玄関口となる港と言えます。

 

 

こんにちは、マリネッラ ナポリ 丸の内 の小林です。いつも私ども、▶マリネッラのブログ、公式オンラインストアFLOENS TOKYOをご覧下さり、誠にありがとうございます。

心より、御礼申し上げます。

 

さて、みなさま、如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

 

7月に入り、いよいよ本格的な夏も間近となってまいりました。

 

コロナウイルスも終息が見え始め、今年こそは夏休みを利用して、国内外へのご旅行を計画されている方も多いのではないでしょうか。

 

さて、そんな日本でいうところのお盆休みですが、実は、私どもマリネッラの本店がある

イタリアにも、日本のお盆休みに似た習慣があるのです。

 

イタリアでは、“Ferragosto ~フェラゴスト~” と呼ばれる祝日で、ラテン語由来で「ローマ皇帝アウグストゥスの休息日」を意味するものです。

 

このフェラゴストですが、8月15日にイタリア全土でお祝いされる祝日なのですが、実はこの日は、キリスト教では “聖母の被昇天の日” となっており、聖母マリアが、

その人生の終わりの日に、肉体と霊魂と共に聖霊の力により天に召されたことをお祝いする日でもあります。

 

近隣のフランスやスペインといったヨーロッパ諸国では、“聖母の被昇天” に因んだ祝日名が付けられるのに対し、イタリアだけは “フェラゴスト” というローマ皇帝アウグストゥスに由来した祝日名が付けられ、カトリックのお膝下にも関わらず、古代ローマ帝国からの歴史に因んだ名称が使われるあたりは、やはり、なんともイタリアらしい点に思います。

 

さて、そんなフェラゴストですが、そうは言っても人口の9割がカトリックというお国柄ですので、クリスマス、そしてイースターに次いでの大切な祝日となります。

 

観光客の多い中心部こそそれほどではないものの、レストランや商店などは休業となるところも多くなりますので、旅行の際などの計画には注意が必要です。

 

そして、フェラゴストはイースターと同じように、実家に帰省をし、家族で食事などをしながらゆっくり過ごすイタリア人が多いあたりは、日本旧来のお盆休みの過ごし方と、ある意味では似た要素を感じます。

 

しかしながら、このイタリアの夏休みですが、日本の夏休みのそれとは大きく様子が異なる点があります。そう、長いのです。まず、多くのイタリア人がフェラゴストを挟み2週間や、3週間といった長期の夏休みを取ります。

 

現在では、昔のイタリアのように、会社や店舗が1か月間丸々お休みとなることは、経済等へのダメージも大きいことから、さすがになくなりつつあり、夏休みを交代制にしたり、分割して取ることで、経済への負担を和らげているそうです。しかしながら、それでも、やはり日本と比べると長い夏休みとなります。

 

そして、多くのイタリア人は、「この夏休みを糧に一年間頑張る」という方が多いというくらい夏休みに重きを置いており、みなさまそれに向けての計画や準備に余念がありません。

 

私どもマリネッラのあるナポリでも、南イタリアということもあり、やはりこの時期は海辺で過ごされる方が多く、そして、衣食住に一過言あるナポリ人ですので、夏のバカンスに向けたお洒落や、水着を着るためのダイエット、トレーニングといった身体づくりにも熱が入ります。

メルジェリーナ港からは、カプリ島や、イスキア島、プロチダ島へアクセスするための高速船や、夏場のハイシーズンには臨時船としてアマルフィー方面へアクセスする高速船も運行することもあり、マリネッラ本店付近のホテルを拠点とする場合は、メルジェリーナ港を利用しカプリ島などにアクセスするのもおすすめです。

 

 

そして、おもしろいことに、とりわけナポリ人については、毎年夏には必ず買い替えると言われるものが2つあり、

 

「ナポリ人は必ず、夏に“サングラス”と“水着”を新調する」

 

こんな定説が成立するほどナポリ人は、この “サングラス”“水着” へのこだわりがあると同時に、このことより、並々ならぬ夏のバカンスに対する情熱の強さを伺い知ることができるのです。

 

そして、夏休みを楽しむバカンス文化が浸透しているイタリアにおいては、バカンス用のファッションアイテムについても、裕福な方が高価なものを新調するということだけでなく、決して裕福ではないけれど、この夏のバカンスを楽しむために、安価だとしても自分が気に入り、そして自分に似合うそのシーズンの最新のものを新調し、そして、それをいかにすれば上手く身に着けられるかという、”自分自身の強みを最大限発揮できる見せ方の方法” をみなさま熟知しています。

 

これぞまさに、美意識への情熱ではないかと思うと同時に、この点については、”自分プロデュース力に長けているとされるイタリア人(特にナポリ人)” は、さすがだなと思うところでもあります。

 

ですので、己の強みを熟知したイタリア人が海辺やリゾート地で、日に焼けた絞った身体に最新のモードを身に着けるその姿は、何とも着映えし様になるのです。これもイタリアの夏を刺激的なものにさせる要因の一つであり、この高揚感もバカンスの醍醐味の一つに思います。

 

さて、そんな夏時期のマリネッラのナポリ本店ですが、こちらも世界中からやってくる観光客のお客様でごった返します。

 

やはり、ネクタイをお求めになるお客様は飛びぬけて多いのですが、それだけに限らず、

特にこの時期は、「明日カプリ島に行くので、そのためのバッグが欲しい」「アマルフィに行くのでアマルフィ海岸に映える水着が欲しい」「夜に巻くストールが欲しい」といった、シチュエーションに合わせて、“ご旅行中のその時にお使いになるもの” をお買い物されるお客様が多くなるのもこの時期の特長に思います。

 

マリネッラ ナポリ本店1階横の入り口から、中庭を通り2階の売り場へと続くアプローチ。これよりサトリアーノ宮殿の内部となるのですが、その昔はこの階段を貴族が馬に乗ったまま上がっていったそうで、その階段は、馬が上り下りしやすいよう段差は低く、階段の幅は広く取られています。中庭から先は、外のナポリの喧騒が嘘のように静かで、真夏でもひんやりとした空気が流れています。

 

 

階段を昇りきると左手には、2階の売り場へと続く自動ドアが現れます。右手にあるインターホンを鳴らすと、中でスタッフがロックを解除しドアが開けられます。その自動ドアの先には、マリネッラの世界観が詰まった沢山の商品とエレガントなスペースが広がっておりますので、ゆっくりとお買い物を楽しんで頂けます。また、日本人スタッフや多言語を話すスタッフもおりますので、安心してお買い物を楽しめます。

 

 

また、“小さな宝箱” と例えられるよう、このようなタイ以外の商品にも、マリネッラの哲学とエレガンスが注ぎ込まれた“魅力的な商品で店内が溢れている”点もナポリ本店の魅力であり、「ナポリ本店に行けば必ず何か面白いものが見つかる」と言われる所以に思います。

 

如何でしたでしょうか。文化の違いなどから、日本の夏休みとは少々様子の違うイタリアの夏休みですが、夏や休暇を全力で楽しむその様子は、単に休暇や夏を楽しむということだけでなく、「イタリア人が人生をも楽しく過ごすコツのようなもの」が、バカンスというフィルターを通してそこに見え隠れするような気が致します・・・。

 

そして、最後になりましたが、来年2024年はマリネッラ ナポリ 本店創業110周年の節目の年を迎えます。このような年を迎えることが出来ますのも、ひとえに皆々様の日頃のご愛顧の賜物と謹んで御礼申し上げます。

 

110周年の年に向け、私ども日本の店舗におきましても、ナポリの夏を思わせる、バカンスにぴったりなめずらしい商品が、ナポリ本店より続々と多数入荷をしてきております。

 

商品の詳細などにつきましては、改めて、私どものブログ、インスタグラム、LINE等で随時ご案内をさせて頂く予定でおりますので、是非こちらも合わせてご覧下さいませ。

▶商品はこちらよりご覧ください

 

 

それでは、また次回に。お付き合い頂き、ありがとうございました。

 

丸の内にお越しの際は、是非、店頭にも遊びにいらして下さい!

 

〈次回へ続く〉

 

 

※マリネッラのネクタイは公式オンラインストアFLOENS TOKYOでもご購入いただけます。

⇒FLOENS TOKYO|E.MARINELLA商品一覧

 

 

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