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【COLUMN/TIES】丸の内 小林:ナポリ解体新書 ⑰ ~パリにモナリザ、ナポリにアンテアあり~

2023-5-30MARUNOUCHI TOKYO MIDTOWN

夜のナポリ中央駅。つい二十数年ほど前までは、「危険なのでなるべく近づかないように」とまで観光ガイドブックに注意が出ていたナポリ中央駅ですが、近年はその汚名を返上し「安全・きれい・便利」な駅へと大変貌を遂げました。以前のような暗さもなく、国鉄や、特急、地下鉄に至るまで利用しやすく、分かり易い駅に改修がなされております。しかし、駅付近には、ナポリらしい雰囲気を楽しめる美味しい郷土料理を出すお店や、歴史的にも重要な名所旧跡が点在するものの、今もなお、暗くなってからの駅外は注意が必要ですので、行かれる際は明るい内がおすすめです・・・

 

こんにちは、マリネッラ ナポリ 丸の内 の小林です。いつも私ども、▶マリネッラのブログ、公式オンラインストアFLOENS TOKYOをご覧下さり、誠にありがとうございます。

 

心より、御礼申し上げます。

 

さて、みなさま、如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。

 

マスクの着用も緩和され、少しずつ、以前の生活に戻ってきている様子が感じられる、今日この頃です。もう少しすると、海外旅行なども、以前のように規制なく行ける日も近いのではないかと期待をしております。

 

というわけで、私どもマリネッラの本店がある、イタリアのナポリも、以前のように、世界中から多くの観光客の方が訪ねてくるようになってきた、という話を聞くようになってまいりました。

 

そんなナポリですが、“南イタリア万歳、ナポリ贔屓”の私からすると、イタリア広しと言えどもナポリほど、見どころ、食べ物、飲み物、土着文化などが目白押しの街は無いのではないかと思います。

 

確かに、“治安や経済などの課題も多い”ことは否めませんが、それらを凌駕するほど活気が溢れる街であり、もはや“街全体がパワースポット”と言っても過言ではないほど、エネルギーに溢れる街に思います。

 

ある人は、「ナポリ全体を抱えるヴェスヴィオ火山のエネルギーがそうさせる」や、「数々の侵略の歴史を乗り越え、多くの困難を乗り越えてきたナポリ人のDNAがそうさせる」など、

ナポリが持つエネルギーについて、様々な憶測や都市伝説も囁かれますが、ナポリを訪れた際に目にする、“ヴェスヴィオ火山”、“多くの車で渋滞しているナポリ環状道路”、“様々な人種のるつぼと化している中央駅”などの風景を目の当たりにすると、なぜか、その活気に元気付けられる、そんな街であります。

 

また、街中の方々で漂うエスプレッソの匂いや、テラスで食べる魚介、南イタリアの太陽をたっぷり浴びた野菜や果物など、口にすることで内側からも元気になりそうなパワーフードもたくさんあります。そして、何より総じて料理が美味しいという副産物的要素も魅力です。

 

そして、そんなナポリには、景色はもちろんのこと、美術館、教会、建造物なども見どころが満載です。また、美術館や博物館は、他の都市と比べると空いていることも多く、比較的ゆっくりと見ることが出来るので、おすすめです。

 

特に、市内にある、“ナポリの宝石箱”と称される▶「カポディモンテ美術館」はおすすめで、

今回のタイトルにも登場する、パルミジャニーノ作の“アンテア”がこちらに所蔵されています。

 

因みに、このカポディモンテ美術館ですが、ナポリを見下ろす丘の上に位置し、市内ダンテ広場からカポディモンテ行きのバスが出ているので、市内の渋滞を除けば、まずまずアクセスも良いので是非行かれて下さい。ミケランジェロ、カラバッジョ、ティッツィアーノとイタリアを代表する芸術家の絵画がゆっくりと見られます。

 

マリネッラ ナポリ 本店 脇の路地から臨む、丘の上のカポディモンテ美術館方面。路地の先、丘の上にうっすらと見えるのがカポディモンテ美術館がある一帯になります。海側や、マリネッラ 本店側から、旧市街側からなど、中心部の様々なエリアから見ることの出来る丘の上のカポディモンテ美術館ですが、丘の上から見渡すナポリの景色もまた絶景です。

 

 

さて、この“アンテア”ですが、作品そのものは、若い女性の肖像画なのですが、何と、そのモデルとなった女性(アンテア)の氏素性がはっきりと解っておらず、どこの誰かということが解明されていないのです。

 

そう、それはまさに、パリのルーブル美術館に所蔵される「あの方」と、どことなく近いものがあると思いませんか。

 

専門家によると、こちらのアンテアさんは、装飾品などから推して「貴族などの位の高い身分の女性である」という説から、いわゆる、「ローマの高級遊女ではないか」という説まであり、「善と悪」、「信仰と迷信」が混濁し、相対する要素がぶつかり合う、カオスともいえる独特な雰囲気の様相を呈するナポリの街に、ぴったりと合う名画であるところも魅力の一つです。

 

 

アンテア (パルミジャニーノ) – Wikipedia

 

 

とにかく、ナポリは傑作絵画などが、ゆっくりと見ることが出来る類まれな街なのですが、これだけにとどまらず、ナポリは、▶ベールのキリストに代表されるような教会美術品の傑作も多く、現代においては巨匠とされるような画家が、まだ駆け出しだった時代に、北部イタリアの教会と比べ、宗教絵画の描写等にも比較的寛容とされていた南部イタリアの教会で、腕試しや贖罪も兼ねて、宗教絵画の製作を請け負うことも多かったことに由来します。

 

その為、後に、その作品が“教会の至宝”として評価されるに至った絵画なども多く現存し、南部イタリアの主要都市であるナポリは、今日に見どころが多い教会が点在するのも特長です。

 

旧市街でエスプレッソとナポリ名物の揚げドーナツを食べながら、このような芸術にも身近に触れられるあたりもナポリの魅力に思います。

 

ジャガイモを生地に使用するナポリの揚げドーナツ ”グラッファ”。ジェラートや、ティラミス、マリトッツォのように、表舞台では中々スポットライトを浴びることはないものの、ことナポリにおいての消費量はそれらの比ではないほどのスター級の人気を博します。生地の柔らかさや、砂糖の量、粗さなどその店によってオリジナルがありますので、好みの店をお探し下さい。

 

 

その昔、ナポリを訪れたモーツアルトは、その滞在中は一曲も作曲をしなかったとされ、また、「ナポリを見てから死ね」という名言を残したゲーテに至っては、居を構えるほど夢中になったナポリ。

 

どうでしょうか、みなさまも、少しだけナポリに行ってみたいと思って頂けたのではないでしょうか。日本から一万キロ超と、近い距離ではないですが、機会がございましたら是非訪れてみて下さい・・・。

 

それでは、また次回に。お付き合い頂き、ありがとうございました。

 

丸の内にお越しの際は、是非、店頭にも遊びにいらして下さい!

 

 

〈次回へ続く〉

 

 

 

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